痴呆症の人の起き上がらせ方

痴呆症の人の起き上がらせ方

痴呆症の人の起き上がらせ方

まず頭を正しい位置に合わせてから、ベッドの足のほうを少しだけ高めに上げて、頭のほうを目いっぱい高く(約九〇度)します。そのとき、腰の位置はギャッジで上げたベッドが折り曲がった所にきちんと収まるように注意します。完全に目が覚めていないので、父はとても不機嫌です。目を合わせないように、あまり多くを語らないように、ゆつくり時間をかけて体の向きを変えていきます。足を畳に下ろしてベッドの高さを上げます。父の足がやっと畳につくぐらいの高さです。体が自然と前傾になり、父は自ら立ち上がろうとするのです。無理やり立たせようとしても体を硬直させて、立たせることができません。自分の意志で立ち上がったときは移動もスムーズです夫P夏のころでしたら、そのとき冷たいものを目に入れてあげればよりはっきり目覚めてくれるようです。野菜ジュースを凍らせたかけらを国に入れてあげます。父には効果的な「おめざ」のようです。ベッドからダイニングヘなかなか立ち上がらないときは、父から少し距離をおきます。知らん顔して取り合わないでいると父は心細くなるようです。私たちを探そうとして、自力で立ち上がることもあります。

 

 

手を引っ張ったり、体を抱えたりすると、かえって抵抗して体を硬直させてしまいます。促しても父の脳に伝わらなければテコでも動こうとはしないのです夫響立ち上がったら父を支えながら定席のダイエングテーブルに連れて行きます。基本的にはここが飲食の場所になります。できるだけ生活に変化をもたせるためにも、ベッドでの飲食は避けるようにとヘルパーさんにもお願いしています。反対にダイエングテーブルからベッドヘの移動もたいへんです。その席で過ごす時間も二時間が限度でしょうか。ウトウトしてきます。椅子ですわったまま本格的に寝てしまわれるとにつちもさつちもいきません。こちらの働きかけに父がまだ応じられる余力が残っている間に、移動のチャンスをうかがいます。椅子から立ち上がらせるときには、足を引かせて腰をさすりながら前傾姿勢をとらせます。それでもなかなか立ち上がろうとしないこともありますが、時間をかけて無理強いしなければ、そのうちむっくりと父は立ち上がります。


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